2023.05.23

賃貸派の老後、デメリットは「家賃支払いの負担」

「老後の住まいに関する実態調査」結果を発表した。

65歳以上の年金受給者の男女600名(持ち家/マンション・戸建て、賃貸/マンション・戸建ての各150名)を対象に、インターネット調査を実施。

持ち家に住む300名に対し「持ち家を購入する際に懸念していたこと」を質問したところ、トップは「住宅購入の費用負担が大きい」(38.0%)に。

2位は「メンテナンスなどの維持費の負担が大きい」(35.7%)だった。

一方、「老後の生活が始まってから感じた持ち家のデメリット」については、1位が「メンテナンスの維持費の負担が大きい」(26.7%)、2位が「家族構成の変化による間取りに余りができた」「固定資産税や火災保険料がかかる」が同率の18.0%となった。

賃貸に住む300名に「賃貸を契約する際に懸念していたこと」を質問したところ、「老後も家賃を払い続けること」(50.0%)がトップ。

2位「高齢で契約更新できない可能性があること」(32.7%)、3位「高齢が理由で賃貸契約がしにくい可能性があること」(31.0%)と続いた。なお、実際に「年齢を理由に賃貸契約を断られた経験がある」と回答した人は3.3%。
「老後生活で感じた賃貸住宅のデメリット」では、1位「老後も家賃を払い続けること」(34.3%)、2位「家賃が上がる可能性があること」(20.0%)、3位「資産として残らないこと」(19.7%)だった。

老後生活が始まってから感じたメリットについては、持ち家派のトップは「安定した居住環境が手に入る」(46.7%)。

2位「ローン支払い完了後の出費が抑えられる」(32.7%)、3位「趣味や娯楽のために自由に空間が使える」(22.0%)となった。賃貸派のトップは「持ち家でかかる各種税金がない」(32.7%)で、「家の修繕費用や手間がかからない」(31.7%)、「交通アクセスがよく移動しやすい」(28.0%)と続いた。

また、持ち家派の約9割は「マイホームでの老後生活をおすすめしたい」と回答。
一方、賃貸派が「賃貸住宅での老後生活をおすすめする」との回答は、約6割にとどまった。
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